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【犬の病気】ヘルニアの症状とかかりやすい種類

ヘルニアの症状

ヘルニアとは、体内の組織や器官が本来あるべき場所から、ずれてしまったり、飛び出てしまった状態を言います。
原因は過度の外圧や肥満、老化や犬種が理由だと言われています。


一口に椎間板ヘルニアと言っても、幾つか種類があります。

胸腰部椎間板ヘルニアの主な症状は「腰が左右に揺れ歩き方が明らかにおかしい」、「背中を丸めて歩く」、「背中や首を撫でた途端、突然鳴き声を上げたりする」、「散歩の途中で歩かなくなったり、運動を嫌がるようになる」、「元気がなく、うなだれていることが多くなった」などが上げられます。


一方、頸部椎間板ヘルニアの主な症状は「頭を上げられず、首を竦めたり、上目遣いをするようになった」、「リードを引っ張ると痛がる」、「首に触れると、怒ったり、鳴いたりする」、「首をうなだれている」などが上げられます。

 

他にも鼠径ヘルニアと言って太ももや足の付け根で起こるものもあれば、臍ヘルニアと言って臍の周囲で起こるものもあります。
横隔膜で起こるものは横隔膜ヘルニアと言います。


ヘルニアにかかりやすい犬種

ヘルニアと言えば人間の病気だと思われがちですが、犬の病気としても決して珍しいものではありません。
特にかかりやすい犬種はダックスフント、シーズー、コッカースパニエル、狆、バセットハウンド、ラサ・アプソ、ペキニーズなどです。

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なぜかと言うと、これらの犬種は小型や短足になるように繁殖されており、元々軟骨の形成に異常を抱えているからです。

軽度の場合は症状の軽減を目的にした治療が行われ、非ステロイド系の薬や抗炎症薬の投与が行われ、改善がみられた時点で肥満解消につとめます。


重度の場合は手術療法などが用いられます。

手術には幾つか方法がありますが、どの方法も万全ではなく、手術に対するリスクや再発の可能性を常に頭に入れておかなければなりません。

 

いずれにしろ、日頃から愛犬の様子に目を配っておくことが大切なので、少しでもおかしいと思ったら、すぐに獣医師に相談しましょう。